NEWS 2024年4月

2024 A/Wシーズンの展示会とその翌週の取引先での受注会でバタバタしており
ご案内が遅れてしまいましたが、今期のデリバリーが既に全型完了しています。


S/S Open Collar Pullover Shirt
Color : Ecru・Purple-Brown
Size : 1・2

上品で美しい光沢とワッシャー加工によるナチュラルな素材感が特徴のフレンチリネンを
液流染色したキャンバスを使用したシャツです。
表地と共生地を自分でランダムな幅で裁断し、それをまたランダムな間隔で縫い付ける
ことにより制作した1枚の生地からアイテムを作り上げました。
つまり1着1着それぞれ生地の重なっている箇所が違うため、全てが一点ものとなります。
袖ぐりや袖下接ぎ、脇は縫い代を表に出すインサイドアウトの手法をとり、さらには
縫い代の端を裁ち切りの状態にしてあります。
重ね合わせた生地も同様に端を裁ち切りにしてあるため、着用・洗濯を繰り返す中で
そこが段々と解れていき、アイテム全体の表情も変化していくはずです。
(解れが広がる・進行し過ぎてアイテム自体が解ける・着用できなくなるといったことが
ないよう、ステッチにて留めてあります。)
また、袖口と裾も裁ち切りの仕様にしてありますが、裏を杉綾テープで補強することに
よって、インサイドアウトの箇所同様に解れが広がることを防いであります。
フロントの作りは一見、普通のオープンカラーのように見えるかと思いますが、第6
ボタンから下はステッチで留めており、前開きのシャツを後からプルオーバーにリメイク
したようなデザインにしてあります。
生地や作りを含めて、元々あったノーマルなシャツが数10年の時を経て、歴代の
持ち主によって手を加えられ、大切に継承されてきたといったイメージを形にした
アイテムになります。


Reversible Tank Top
Color : White×Gray・Beige×Charcoal
Size : 1・2・3


S/S Reversible T-Shirt
Color : Beige×Charcoal・Black×Turquoise
Size : 1・2・3


Reversible Easy Shorts
Color : Charcoal×Red・Black×Turquoise
Size : 2・3

毛羽などを取り除き、表面を美しく整えた上質な綿糸による薄手のコットン・ローンを
表裏と色違いで使用した3型です。
ワッシャー加工による自然な風合いとソフトな肌触り、程よい透け感も特徴の生地です。
3型とも裾は表裏をふらし(縫いとめられていない状態)にしてあり、一度2枚のアイテム
を作った上で後からドッキングしたようなイメージのデザインにしてあります。
タンクトップはTシャツの下に着た時に衿ぐりやアームホールの部分が厚みにより浮き
出てくることが苦手なため、出来る限りフラットな見た目になるように考えて、今回の
仕様を採用しました。
Tシャツは全体をシンプルでクリーンな雰囲気になるよう削ぎ落したデザインながら
一般的なリバーシブルTシャツとは違いを出すように意識しました。
ショーツは表裏で別のデザインのものを裏同士でドッキングするといったイメージで
デザインしました。
3型とも軽く、暑い夏でも快適に過ごしてもらえるアイテムになったと思います。


S/S Cut-Off Pocket T-Shirt
Color : White・Lime・Light Purple・Black
Size : 1・2・3


Cut-Off Big No-Sleeve
Color : White・Lime・Light Purple・Black
Size : 1・2・3

微強撚糸を引き揃えて極限までハイゲージに編んだ天竺を使用した2型です。
肉感がありながらもしなやかで光沢感のある表情も美しいです。
2型とも裾や袖口(ノースリーブはアームホール)は裁ち切りにしてあり、着用・洗濯を
繰り返す中でクルクルッと返ってくるように設定しています。
脇(Tシャツは袖下接ぎも)や肩接ぎはインサイドアウトの手法をとってあり、さらには
その縫い代の端も裁ち切りにしてありますので、裾などの仕様と共通性を持たせるように
しました。
Tシャツはポケットも同様に口以外は裁ち切りにしてあります。
インサイドアウト+裁ち切りを取り入れた袖ぐりの仕様にもご注目頂けたらと思います。
ノースリーブは全体の幅をだいぶワイドに設定してあるため、着用して頂くとフレンチ
スリーブのような見た目になり、Tシャツとも一般的なノースリーブとも違った
シルエットをお楽しみ頂けるはずです。


Dolman S/S Shirt
Color : Greige・Yellow・Dark Green
Size : 1・2


Dolman L/S Shirt
Color : Greige・Yellow・Dark Green
Size : 1・2

80/1の超長綿を使用した滑らかな風合いのタイプライターを繰り返し揉み込むことで
洗い晒しのようなシワ感が表現され、さらには仕上げで反撥樹脂加工を施された生地に
よるドルマンスリーブシャツ2型です。
2型とも脇と袖下接ぎ、肩接ぎ、センターバックは太番手による巻き縫いで仕上げて
おり、ハリ感のある生地の特性を活かしてパッカリングが起きるようにデザイン
しました。
襟やポケットのフラップ、カフスなどは巻き縫いの箇所とは糸の番手を変えてWステッチ
にしてありますので、1着のシャツの中でパーツによって見え方・雰囲気が違うといった
ことをお楽しみ頂けるのではないかと思います。
※巻き縫いで仕上げているため、脇~袖下接ぎに関しまして、左は後ろ高・右は前高に
なっています。


Full-Zip Stand Collar Blouson
Color : Ecru・Green・Black
Size : 1・2


Chambray 2tuck Pants
Color : Ecru・Green・Black
Size : 1・2・3

経糸2色、緯糸1色の合計3色を使用したハケメ玉虫シャンブレーを使用した2型です。
通常の玉虫より色数を多くすることで色に深みが出て高級感のある生地になっています。
2型ともパッカリングを起こさせるため、ブルゾンは脇から袖下接ぎ、フロントを通した
内袖接ぎ、センターバックを太番手の巻き縫いに、パンツは脇と内股、センターバックを
ブルゾン同様に太番手の巻き縫いで仕上げました。
ブルゾンは変型のドルマンスリーブを採用したことでパッカリングがデザインとしてだけ
でなく、袖の振りといった機能面にも影響を与えることができると考えています。
パンツは14年間マイナーチェンジを繰り返しながら毎シーズン作り続けているモデルに
なります。
ブランドの顔となる2タックパンツですので、このシルエットや空気感を好きになって
もらえると嬉しいです。


Half-Zip Crew neck Pullover
Color : Yellow・Beige・Black
Size : 1・2・3


Cut-Off Easy Pants
Color : Yellow・Beige・Black
Size : 1・2・3

特殊解撚工程を通したことによる糸に膨らみとシャリ感が特徴的な80双のボイルを
表に、ソフト加工が施され、シアー感が特徴の天竺を裏にし、2枚の生地を重ね合わせた
状態で縫製した2型です。
こちらの2型も全体をインサイドアウトで構成してあり、さらには縫い代の端は裁ち切り
にしました。
プルオーバーは首ぐりと袖口を、2型とも裾とポケット口を全体の縫い代同様、裁ち切り
にしたことにより統一性を図ることもできたと思います。
生地に関しましても、裁ち切りにした際の解れが綺麗に出るものを何種類もテストした
上で選択してありますので、汚らしく見えることがないように考慮しました。
プルオーバーは袖口から脇を通って裾までを、パンツは左右の内股を1枚のガゼット
(1つのパーツ)にしてあり、機能とデザインの双方を活かした作りにしました。
2型とも布帛とカットを重ね合わせて1枚の生地として縫製し、さらにはウォッシュ加工も
かけているため、どこにもない独特な風合いに仕上がっていると思います。


Inside-Out Anorak
Color : Off-White・Beige・Black
Size : 1・2・3


Inside-Out 6pocket Half Pants
Color : Off-White・Beige・Black
Size : 1・2・3


Inside-Out 6pocket Pants
Color : Off-White・Beige・Black
Size : 1・2

異原糸の少ない上質なトルコ産オーガニック・コットンのコンパクト糸と共にシルク
ネップを使用することで綺麗過ぎないカジュアルな表情を再現したウェザーによる3型
です。
3型ともインサイドアウトで縫製し、さらにはその縫い代の端を表地と共地で製作した
オリジナルのテープでパイピングを施してあります。
アノラックは1940年代のU.S.NAVYのサルベージパーカーをイメージソースとして現在の
ストリートでの使用において不要な箇所は省き、デザインしたものになります。
パンツ2型はU.S.ARMYのM-51とM-65のフィールドパンツをイメージソースとして
デザインしました。
3型ともイメージソースがあるアイテムにはなりますが、インサイドアウトやその縫い代
のパイピングといった縫製方法や縫い代の始末の仕方により全体の印象や空気感を大きく
変化させることができたと考えております。50年以上前に作られていたものを、今、
roundaboutとして再構築したものがこれらになります。

是非ともお取り扱い先にて直接、ご覧いただけたらと思います。
今期のroundaboutをご堪能ください。