今日会った友人。 同い年の友人。
もしも僕が「アパレル界での同期は?」と聞かれたら、すぐに名前が浮かぶであろう
その彼が新しい道へ進もうとしています。と言うか、進み出しています。
会社員を辞めた僕が古着屋で販売員として働き始めた時、その彼は僕より少し先に
近所の古着屋で販売員として働いていました。
古着の知識が全くない状態で働き始めた僕と知識に長け、既に一人前の販売員だった彼。
出会ってすぐに、古着屋の販売員としてはとてつもない差があると感じたことを
今でも覚えています。
その後、僕は学生時代からずっと憧れていた古着屋へ移り、その4年後に自分のブランドを
立ち上げました。
彼は日本一有名なその古着屋のスタッフとして働き、ついにはバイヤーとなりました。
その彼が古着屋を辞め、新しい道へ。
僕にとってはそれがすごく嬉しくて、でも2人でいる時にそれを悟られるのは何か恥ずかしくて。
2人でお茶をしながら話をしただけでしたが、何て言うか…とにかく、いい時間でした。
僕がブランドを立ち上げた4年前、同い年で1人で何かを始めている人間はそう多くなく、
相談をしたくても近い感覚で話をできる人があまりいませんでした。
だからこそ同い年の人間が何かを始めるということは何かすごく嬉しくて、
応援したいというか、一緒に頑張りたいというか、そんな気持ちになるんです。
少し違うかもしれないけど、「仲間ができた」みたいな。
次こそは彼に大きな差を付けられないように僕ももっともっと頑張らなくちゃ。
これを見ると古着屋でバイイングをしていた時のことを思い出します。
アメリカでの買い付け時には「早く日本に帰りたいなぁ」なんて思ったりするんだけど、
成田から都内へ戻る時には「早くまたアメリカ行きたいなぁ」という気持ちになる…
あの独特の感覚・気持ち、なんなんだかなぁ。