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2014.3.20、僕がこの業界での第一歩を踏み出したお店が閉店しました。
VOICE  HARAJUKU
古着どころか洋服に関しても何もわからなかった僕を受け入れてくれたお店でした。
正確に言うと、受け入れてくれたのか、自分から飛び込んでいったのか、
その辺りはどっちとも言えませんが…。

大学を卒業し入社した食品メーカーをあっさりと辞め、アルバイトとして
働き始めた時の時給は700円でした。
週6日働いても会社員時代の月収の3/4にすら全く届きませんでした。
でも…ひたすら楽しかったです、毎日が。

僕は同僚だったみんなと違い古着の知識0の状態で働き始めたため、
誰もが当たり前のように知っていることですら初めて聞く知識という状態でした。
振り返ってみると、よく販売員ができていたなぁと恐くなりますが、
当時の自分はとにかく夢中だったため、恥ずかしいなんて気持ちはサラサラなく、
わからないことは他のスタッフに臆せず何でも聞いていた気がします。

あの時に得たものが今の自分の仕事に活きていることは間違いなく、
様々な物事に対するハングリーさも自然と養われた気がします。

そんなお店がなくなる…事前に話は聞いていても何かあまりリアルではないというか、
うまく自分の中に入ってこないというか、そんな感覚でした。

しかし今日、いざお店に行ってみるとそれが一気に現実的に感じることができました。
「できない」ままでもよかったのかもしれませんが、「できてしまいました」。
楽しいこともたくさんあり、でも、悔しいことも悲しいことももちろんあり、
そんな自分にとってのアパレルでの原点のような場所がなくなることは、
やはりなんだかんだで寂しいことですね。

なんだろうなぁ。
お店がなくなることを認めたくないような、でも「お疲れさまでした」と言ってあげたいような…
いや、やっぱり「ありがとうございました。 お世話になりました。」かな。

VOICE


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